英単語レボリューションの基本的な考え方

 
 英単語レボリューションは、約4,300語の英単語を深く理解し、無駄なく覚えられる、まったく新しいタイプの単語集です。質を重視、覚えやすい用例を厳選。書籍版の場合、新書判サイズで、各巻128ページでハンディー、復習方式と、これまでにない方式とコンセプトでできています。くどい説明を要しないわかりやすい内容をめざしました。さらにアプリ版では、書籍版の長所を生かしつつ、ことにClassic, Renaissance, Modernのうちの、Renaissanceでは、辞書レベルをはるかに超えた同意語・関連語の解説をつけました。これは書籍にはできない、アプリならではの解説です。

用例重視
 多くの単語集では、まず見出し語があり、その訳語があり、そしてその後に小さい文字の用例が出てきます。読者は、実はこの小さい文字の用例こそ覚えるべき部分なのです。英単語レボリューションは、その用例が重要なので、それをクローズアップして覚えていくようになっています。説明の最後の付け足しでなく、用例こそ命、そのような考えで成り立っています。

 Book 2からBook 4では、すべてコロケーションの用例を覚えるようになっています。付け足しの小さな文字の用例を覚えるのではなく、堂々とスリムで厳選された用例を覚えるのが英単語レボリューションの特徴です。
 長い文に無理矢理押し込まれた「新出単語」を覚えるのでもなく、長文をたくさん時間をかけて読んで覚えるのでもなく、ましてや「入試に出る順」「TOEFLに出る順」とうたって、実は覚える工夫の全くない配列で単語と訳語のオンパレードを覚えるのでもありません。スリムで厳選されたコロケーションを覚える、しかも同じテーマや同意語・類義語とともに覚える。これこそ最も効率のよい、能率のよい、応用力のつく覚え方なのです。

 ある程度文法知識がある人や、文章を読むのに慣れている人にとっては、語彙を増やすのに、コロケーションで覚えることが最善の方法です。コロケーションで覚えることの重要性は、編著者である私が3年間、日本の同時通訳のパイオニアである故斎藤美津子先生の下で通訳の基礎コースからプロコースまで学んだ経験を通して痛感しました。英語学習の最高峰である同時通訳の学習にコロケーションは欠かせません。斎藤先生の教室では、ABCやCNNの放送を題材に、コロケーションを中心としたテキストだけを用いて勉強しました。その修行のおかげで、自分の英語力は飛躍的に伸びました。
 この通訳の世界では当たり前の語彙の増やし方を生かして、難関大学受験、TOEFLの基礎固め、留学準備に適した語彙を身につけることを目的として作ったのが英単語レボリューションなのです。
 意味がとりやすい組み合わせ(コロケーション)であれば、応用力もつきます。しかも、動詞、名詞、一部の形容詞は、同じ単語が別の組み合わせで登場する完全復習方式なため、全巻学習することで、復習しながら覚えることができます。さらに、本書でしっかりと単語を学んだ人は、さまざまな文章を読みながら、自分のコロケーション集を作っていけるようにもなります。私も5号サイズ(104mm x 148mm)のノートに使えそうなコロケーションを書き留めて覚えることを長年やってきました。コロケーションで覚えることは、通訳はもとより、翻訳、教育、論文執筆、交渉、プレゼンテーションなどさまざまなプロの現場に通用する学習法なのです。せっかく時間と労力をかけるのなら、ぜひコロケーションで覚える学習をこころがけて下さい。

 Book 1のClassicは、用例はすべてセンテンスになっています。しかし、ただの文ではありません。3つ(一部2つの組あわせもある)の動詞が絶妙なハーモニーをかなでる、そんな例文を探しました。いきいきとした動詞が組み合わされて相乗効果を生み出します。センテンスに覚えてほしい語を押し込んだような例文とは全く違います。
 たとえば、Water freezes at 0ºC. It boils at 100ºC and evaporates. という文があります。「水は0度で凍り、100度で沸騰して蒸発する」という意味です。この3語を組み合わせて覚えるのと、それぞれ別に覚えるのでは、覚えやすさ、応用性、意味の確かさにおいて格段の差があるのは一目瞭然です。

動詞の語義
 英単語レボリューションRenaissance (Book2 &3) では、すべての動詞の見出しの下に、その動詞の語義が記されています。英和辞典でもここまで書いてあるものはありません。英単語レボリューション独自のものです。これは長年研究し、試行錯誤してたどりついた動詞の説明です。動詞の中心的な意味をとらえれば、応用力がつきます。辞書の訳語レベルで終始する他の単語集とは違います。
 もちろん、語義をそのまま覚えるのは面倒です。実はその動詞のそもそもの意味は何かを確認しながらコロケーションの中での動詞の意味(訳語)を覚えれば結構です。
 この語義の部分は、高校以上のレベルの生徒・学生を教えている先生方におすすめです。明日の授業からすぐに使えます。教室での説明にとても役立つはずです。ぜひ活用して下さい。

覚えやすさの追求
 英単語レボリューションで重要視しているのは、覚えやすさです。覚えやすい用例、覚えやすいデザイン、手軽さの3つの面を考えて覚えやすい英単語集になるように作成しました。
 用例の覚えやすさは、読者にとって、身近な話題であること、印象深い内容であること、短くて覚えやすいこと、覚えやすいリズムの英語であること、並んだ用例の間に関連があること、覚える単語の意味がつかみやすいことなどがあげられます。良質な用例を用いるのみでなく、覚えやすい用例を用いることにも配慮しました。
 デザインも重要な観点です。書籍版でフルカラー印刷にしたのもそのためで、もし、これが黒(印刷の世界では「墨」と言います)一色ですと、かなり読みづらいものになります。改良の余地はあると思いますが、視覚的に覚えやすいデザインを目指しました。
 さらに手軽であることも重要と考えました。大きい文字の方が覚えやすいのですが、手軽にするには文字が小さくなります。最初は文庫本サイズも検討しましたが、それよりは大きくなりますが、最終的には新書判サイズになり、ハンディーな、どこでにでも持ち運べるものとなりました。 
 
アプリ版のRenaissanceに注目
 英単語レボリューションのアプリ版は、書籍版と併用しても用いることができるように、書籍版をベースにできています。しかし、それだけではなく、書籍版ではRenaissance I, Renaissance IIと2冊になっていたRenaissanceをアプリ版では1つにまとめました。動詞と名詞を組み合わせて覚える。しかも、動詞にはすべて用例が2つあります。ほぼ同じ動詞がClassicでも学べます。ClassicとRenaissance両方で学べば、すべての動詞の用例に3つ出会うことになります。このような徹底した用例重視がこの単語集の特徴です。
 
動詞だけではありません。Renaissanceで覚える名詞には、書籍版にない、多くの注釈をつけました。タップすればすぐに注釈を見ることができます。そして、注釈のほとんどは、同意語との意味の違いを解説しました。friendはわかっていても、mate, companion, company, comrade, pal, peer, colleague, co-worker, acquaintance, fellowなど、使い分けがわかりにくいかもしれません。こうした語の違いを解説し、さらに意味のとりにくい語には、短いコロケーションの用例を載せてあります。辞書以上に詳しい解説も多くあり、従来の単語集とは違った、英語の単語の意味を知りたい人に役立つ単語集を目指しました。